トップイーストリーグ第9戦 日本IBMビッグブルー 2016年11月19日

横河武蔵野アトラスターズ

日本IBMビッグブルー

31

15

T G PG DG T G PG DG
2 2 0 0 14 1st 12 0 0 4 0
3 1 0 0 17 2nd 3 0 0 1 0

秩父宮ラグビー場 11:30キックオフ

最終戦を勝利で終え、アトラスターズは上に向かう

11月19日、トップイースト今季最終戦として、日本IBMビッグブルーと東のラグビーの聖地である秩父宮ラグビー場にて行われた。

この日、先制したのはアトラスターズだった。開始11分、那須選手からのパスを受け、安藤選手が防御に来る相手選手から守り、インゴールまで走り抜けトライを奪ったのは、これまでベンチ入りしていない時も常に帯同し、ヴァイスキャプテンとしてサポートを続け、今季初スタメンだった大森選手。試合後には「トライを取るのが仕事じゃないとは思っていますけれど、素直にやっぱり嬉しかったです。スタメンっていうことで緊張もしたんですけれど、諦めずにやってきたのが最後にそういう形になったのが僕的には満足しています。(ここまでサポートに回ることが多かったことは)一選手としては凄い悔しい気持ちはあるんですけれど、ヴァイスという立場で最後までチームと闘うという姿勢は捨てちゃいけないと思ったので、職務を全うしながら、そこで得られるもの、一番近くで試合も見られるので。そういうのを自分でプレイに活かそうと思った結果、今日そういうプレイもできたので少なからず自分の為にはなったかなと。ただ、それで満足してしまったら選手としては終わりなので、そこはやっぱり色々な思いはありました」と語り、来季またヴァイスは?という質問に「リセットなのでまたなるかは分からないですけれど、やれることなら一年じゃできないこともあったのでやりたいですけれど、若手にいいバックスも入ってきているのでこだわりはないです。ヴァイスじゃなくても、そういうのを見ながらやれることはあると思うので」と選手としての自身の在り方、チームに対しての思いを語った。

このトライでチームに弾みがついた17分には敵陣22mから佐藤選手がライン際を走り、タックルに入られたところでパスを受けた栗林主将がトライを奪い追加点を重ね14対0とした。

今季、この試合には出ていなかった清登選手を含めチームを引っ張ってきたキャプテンの栗林選手とヴァイスの大森選手。2人のトライで先制したのは非常に大きなものに感じた。絶対に悔しいって解っている人に対して、その気持ちを聞かせてもらうのは非常に心苦しく、いろいろな話を聞かせてもらいたいと思いながらもなかなか話を聞きにいくことができなかった大森選手。コメントの中にある通り、今までの思いがそのトライに繋がったように思えた。いつも悩むトップページの写真、今回は特に悩んだ。この2つのトライをあげた2人と、PGを決められ続け逆転された状況で再逆転のトライをあげた那須選手の3人の写真に絞り、最終的には掲載されている通り大森選手の写真を使わせてもらった。トライをあげた選手が全てではなく、各場面で試合に出ている15人がそれぞれの役回りを果たしているからこその結果である事は間違いない。

2トライをあげた後、そのまま勢いに乗れるかと思いきや徹底してペナルティゴールを重ねられ、トライこそ奪われることなかったものの14対12で前半を折り返した。

悪い流れになっている時、一際聞こえてくるのがチームを鼓舞する長尾選手の声。この試合中、チャージダウンを成功させ会場を沸かし、今季全試合出場の選手は数名いるが、その中でも全ての時間帯にした唯一の選手である長尾選手は「いい時と悪い時がはっきりしているというか、試合の入りだけでも解ります。今日もリズムは良かったですけれど、気の緩みとか感じました」とフィールドからアトラスターズの全てを見て感じたことを語り、そういう中にあり栗林主将と共に常にチームを鼓舞している印象がある。それについては「年齢も年齢ですし、そこは引っ張らないといけないかなと。クリ(栗林主将)にだけに負担を掛けるのは荷が重すぎるかなと、できる奴がやればいいかなと思っています」と常日頃からの人柄そのままにチームへの思いを語ってくれた。

後半に入った8分に距離もあり難しい角度からペナルティゴールを決められ14対15とされ、嫌な流れが続く中、13分に密集した中からパスと見せかけ走り抜けた那須選手がトライをあげ19対15再逆転し、そこからはアトラスターズの流れに変わった。

26分に敵陣ゴール前のラックで押し込み、最後は渡邉選手がトライをもぎ取り、31分には相手チームもウィング2人に強く警戒していた中、タックルに入られたり、ジャージを掴みに来る相手を逆に引きずり倒し、なかなか倒されることのない西選手が、密集からこぼれたボールを拾い上げ、そこから走り抜きトライを奪い最終的に31対15で勝利で今季を締め括った。

試合後には会場外でお客様を見送り、その後ビッグブルーの選手たちとのファンクション、チームとしての打ち上げでは大森選手の挨拶から始まり、金澤選手のいつもながらの楽しい乾杯で盛り上がりこの日を閉めた。

この試合で流血もし途中交代となったが、新人選手の中で、開幕スタメンから最終戦まで一番多く出場した松下選手は「最初から出させて頂いたんですけれど、まだまだ伺い伺いだったので、来年から今年の経験を活かして、少しずつでもいい方向に変えていけるよう、チームの中で立ち位置を作っていければと思います」と充実した一年を振り返り、試合を通して見ていると攻守に渡って非常にアグレッシブさを感じ、それを聞くと「田沼さんみたいにうまくパスをしたりができない分、その中で自分のやるべきことは自ずと見えてきて、持ち味というか、昔から意識してそういうプレイしています」と少し謙遜しながらも自分のスタイルを語ってくれた。

この日、自身もトライを奪った栗林主将は「最後勝ってよかったです。最初先制しましたけれど、そのあと僕らが統率した攻め方もできず、IBMさんも上手くゲームを運んで、僕らがペナルティしたら徹底して狙ってきたので、トライは取っているけれど点差が開けなかったので精神的にも焦りも出ていました。後半修正してトライも取れ始めたので結果的には良かったですけれど来シーズンに向けての課題です。(ノートライで相手を抑えたことは)今シーズン、注力したディフェンスの部分だったので、ノートライに抑えられたことは良かったですけれど、やっぱりちょっと規律とかそういうところが守れなかったのでそこは修正点です」と試合を振り返り、今シーズンについては「個人的には若手がもう少し奮起して欲しかったなと思います。まだまだベテランに頼る場面が多かったので課題として積み上げていきたいと思います。(個人としては)今日トライ取れたのでよかったです(笑)今シーズン、今まで以上にセットプレイとか意識してやってきたので、ラインアウトとか細かいディティールにこだわるようになったかなと思います」とキャプテンとしてと個人としての思いを語ってくれた。

松村ヘッドコーチは「(PGを決められ続けられ一時逆転され)自分たちのミスを犯したところなので、そこは正すべきところなんですけれど、今シーズンは最後なので来シーズンそこが直ればいいかなと思います。選手は最後頑張りましたというのが全てです」と最後いつもながらの笑顔で選手たちを讃え締め括った。

クラブチーム化が発表され、サモ選手、フランソワ選手が加入し注目を集めた今季のアトラスターズ。その注目度は過去最高と言われた開幕戦の観客動員数にも今季から始めたfacebookでの数字にも表れていた。2選手が加わりトップリーグ開幕戦で勝利した時まで、それまでの10倍近い人が情報を追いかけていた。3戦目で東京ガスに敗れて、その数字は落ちてしまい、見る人、応援する人はアトラスターズの勝利を望んでいたし大きな期待があった。しかし勝敗だけでなく、その試合の中での真剣さ、激しさを間近で見ればよりその思いは強くなる。それは今季全試合を誰よりも間近で見させてもらったからこそ思えること。

今期トップ3という目標に対しては、4勝5敗の6位という悔しい結果で終えたが、負けた試合の中にも勝ててもおかしくない試合もあり、ほんの僅かな部分で変えられなかった流れもあった。ただ間違いなく言えるのはどの試合、どの場面でも選手は必死に戦い続けたし感じるものが多いにあった。松村ヘッドコーチも栗林主将も挙げていた課題を来季以降克服し、上を目指し勝ち上がっていくことを期待し応援をし続けたい。頑張れアトラスターズ!

出場メンバー

11

西真

リザーブメンバー

試合経過

  • 前半11分
  • 横河武蔵野
  • 13.大森陽平
  • T
  • 0
  • -
  • 5
  • 前半11分
  • 横河武蔵野
  • 15.長尾健太郎
  • G
  • 0
  • -
  • 7
  • 前半17分
  • 横河武蔵野
  • 4.栗林宜正
  • T
  • 0
  • -
  • 12
  • 前半17分
  • 横河武蔵野
  • 15.長尾健太郎
  • G
  • 0
  • -
  • 14
  • 前半24分
  • 日本IBM
  • 12.大黒田健人
  • PG
  • 3
  • -
  • 14
  • 前半27分
  • 日本IBM
  • 12.大黒田健人
  • PG
  • 6
  • -
  • 14
  • 前半30分
  • 日本IBM
  • 12.大黒田健人
  • PG
  • 9
  • -
  • 14
  • 前半33分
  • 松下修士 → 田沼崇

  • 前半39分
  • 日本IBM
  • 12.大黒田健人
  • PG
  • 12
  • -
  • 14
  • 後半8分
  • 日本IBM
  • 12.大黒田健人
  • PG
  • 15
  • -
  • 14
  • 後半13分
  • 横河武蔵野
  • 9.那須光
  • T
  • 15
  • -
  • 19
  • 後半13分
  • 横河武蔵野
  • 15.長尾健太郎
  • Gx
  • 15
  • -
  • 19
  • 後半14分
  • 川嶋雄亮 → 伊東正樹

  • 後半14分
  • 高田和輝 → 渡邉正寛

  • 後半26分
  • 横河武蔵野
  • 18.渡邉正寛
  • T
  • 15
  • -
  • 24
  • 後半26分
  • 横河武蔵野
  • 15.長尾健太郎
  • G
  • 15
  • -
  • 26
  • 後半27分
  • 福岡員正 → ラディキ・サモ

  • 後半27分
  • 阿多弘英 → 笠原誠

  • 後半31分
  • 横河武蔵野
  • 11.西真
  • T
  • 15
  • -
  • 31
  • 後半31分
  • 横河武蔵野
  • 15.長尾健太郎
  • Gx
  • 15
  • -
  • 31
  • 後半36分
  • 糠盛俊介 → 鈴木雅博

  • 後半36分
  • 那須光 → 久保航平